石見銀山ー群言堂 
          ◆島根県のほぼ中央に位置する太田市松山町に、世界遺産の石見銀山がある。戦国末期から江戸前期の日本の銀の産出量は、世界の3分1の200トン、石見からは38トンだったという。日本の銀は質の面で評価され、世界一の生産の石見銀山は活況を呈したことだろう。今の人口は400人だという。 
          ◆松山町には、「他郷安部家」とユニークな旅館がある。220年前の武家屋敷を13年かけて、、現在に使えるよう修復、改造をした建物である。それは理想的な暮らしをもとめて、住、食、衣にわたり、古いものでも生かして使う工夫である。古民家の利用、食は自然食品の手つくり、旅館の食事は客と店の人が同じに食べて会話を楽しむ、衣は創業者夫婦の仕事が、端キレを扱っていた様で、どんなものでも大切ににてパッチワークに限らず、利用し生かした商品、染物もをやっていて衣類も制作している。 
          ◆組織的には、群言堂というブランド名で発信している。東京高尾にも食堂と衣類など小物の店を出している。人生に生きずまりを感じた人の為なのだろう。「他郷安倍家」とは、創業者が他人の家だが自分の家のように寛げるようにとつけた名前で、ここに泊まり自然に接した人で居つく人が多いという。何事も利用、工夫に徹していて、包装紙でも芋版によるデザインの藍色の印刷に裏はタブロイド判2頁の群言堂の新聞を印刷している。物を買ってもその店はどんなだろう、石見銀山周辺の話題など新鮮な情報を得た。 |