デジタル社会の危うさ(2025・11・15)  

★私はスマホをやりませんが、パソコンは毎日使っています。日記をつけたり、文書を作成したり、メールを交換したり、検索したり、買い物したりです。ニュースやスポーツの観戦はテレビです。
★医者に行く時は、Pasmoで電車に乗り、病院ではマイナンバーカードで受け付けします。支払いはクレジットカードです。現金が必要な時は、ATMで引き出します。
★ここに挙げた機器やカードはすべてデジタルで処理されています。これらを動かすソフトウエアは、アルゴリズムの原理に基づいています。別名“IPO”と言います。Iはインプット、Pはプロセス、Oはアウトプットです。ユーザーは正しい入力をすれば、正しいアウトプットが保証されています。プロセスはコンピューターの処理システムで、一般のユーザーはその中身は知りません。故にブラックボックスと言われています。
★最近アサヒビールとアスクルが、ランサムウエアの攻撃を受け、機能不全に陥りました。これは“IPO”のPが破壊されたことを意味します。私たちの周辺はデジタル機器に依存しています。ひとたびこのPが不具合になると、大きな混乱に陥ります。
★アルゴリズムは、数学と確率で成り立っています。同じ入力をすれば、答えは同じです。最近話題のAIは、パソコンと同じアルゴリズムで動いていると思いがちですが、これは別物です。自己学習を重ねていく新手のシステムです。同じ入力をしても同じ答えが返ってくるとは限りません。
★AIに質問すると、瞬時に答えが返ってきます。文章の校正も巧みです。便利ですが、答えが正しいとは言えません。鵜呑みにするのは危険です。あくまで主体性をもって判断する必要があります。
★AI(人工頭脳)は、人間の能の仕組みをまねて、大量のデータからパターンを学ぶ学習システムです。紛らわしいのは生成AIです。従来のAIが「分析するだけ」だったのに対し、生成AIは「新しいものを生み出す」能力に特化している技術と定義されています。
★SNSはアルゴリズムとAIを組み合わせたソーシァルメディアです。アルゴリズムは数学に則っているので、答えは同じですが、AIはそうではありません。送り手は2つの技術を使って情報を発信しています。その真偽を判定するのは容易ではありません。
★N党の立花党首が逮捕されました。英BBCのティム・デイビー会長が、トランプ大統領の演説を捏造したことで辞任しました。この2つはAIを悪用した事例でしょう。
★AIはさまざまな分野に広がっています。恐ろしいのは軍事利用です。ドローンを使った無人攻撃機にもAIが使われています。ガザ地区はその実験場になっています。洗脳やプロパガンダ、世論操作も得意技です。
★AIは今世紀最大の産業革命ですが、功罪相半ばしています。規制対策は世界規模で進められています。しかし、その取り組みには温度差があります。安心して使えるようになるには、しばらく時間がかかりそうです。対応策は自らの判断力を高めることしかないでしょう。

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