新型コロナと共存か
★東京都の新型コロナ感染者数は年初2桁もあり収束方向かと思ってた。しかし専門家の危惧した様に全国で連日万単位更新もあって、1日の感染者数10万人の日が迫っている。(現在8.1676万人)
★変異株オミクロンの特性は例のない強い感染力である。一層感染に注意したい。3次のワワクチンの接種券が届いた。ワクチン万能ではなくWHOは、コロナと共存を模索を言うようになってきている。
★ <古きを温ねて新しきを知る>という言葉がある。スペイン風邪の資料を調べてみた。結核予防会理事長工藤翔二さんが大正11年(1922年)に内務省衛生局編纂“スペイン風邪”と呼ばれる『流行性感冒』の報告書を紹介している。(「複十字No.398 22-23頁」)要約すると大正7年(1918年)から大正10年(1921年)の間に3波の流行があり、全患者数2380万人(人口比46%)、全死者388,727人(致死率1.63%)とある。マスクは6重が推奨された。当時の人口は約5,600万人で現在は1.258億人である。
★世相は小説が一つの手がかりである。菊池寛 <マスク> 佐々木邦 <女婿>を読書した。<女婿>新婦は 結婚式の時にくしゃみをし熱を測ると39.7°がある。訪問医師は世界風邪と診断。精養軒の披露宴は新郎新婦なしで開催。新郎は2ケ月会社を休む。新婦は発熱の2日前に音楽会に行き3日後に肺炎、看護の新郎は新婦の肺炎と同時に発病し酸素吸入で命拾いした。看護婦は各人についていた。小説ではマスクをこき下ろしている。世界風邪では皆が死の可能性を口にする。
★大正時代の致死率は1.63%であった。現在は感染者282.6318万人、死者1.8897万人なので致死率0.669%となる。2万人死者が間近になってきた。やや上のポルトガルを超えてオランダ、タイ、エジプトと並ぶようになる。最近4層構造銅合金蒸着マスクは2分でコロナ感染力99%減の商品が出た。飲み薬など政府は、感染予防、死者が出ないよう一層資金を投じ積極的な取組みに期待したい。 |