マイクロプラスチック
★最近、マイクロプラスチックという言葉を聞く。定義は「環境中に存在するプラスチックで、サイズは1mm以下とか、海洋採取のメッシュサイズが0.333mmなので0.5mm以下」とされている。先日の読売新聞社説では、大きさが5ミリ以下の微細プラスチック(微細プラゴミ)は海の生態系にとって脅威だとあった。
★5年位前からプラスチックゴミの川への投棄が問題化した。海に流れて紫外線や塩で劣化したプラごみは波や砂の作用で砕かれ微細化する。EUは世界のゴミの7割がプラスチックと述べ、社説の引用だが、日本周辺は世界平均の27倍ものマイクロプラスチック濃度だという。日本は少ないが、中国やアジア諸国でのレジ袋、ペットポトル等が川に溢れる例もあり、海に流れ海洋汚染になっているという。
★海に微細プラスチックがあることは、魚が食べ悪質物質との結合、食物連鎖で大変なことになる。既に東京湾や大阪湾の魚から見つかっている。5月15日政府は海洋基本計画を策定し、マイクロプラスチック問題も提起したが調査や規制は遅れている。今迄、首相の外遊、外国元首の来日では金の援助の話が多かった。経済援助でその国が発展し日本経済に返っても、環境汚染があれば中国のスモッグが日本に来たように、とんだしっぺ返しである。日本は海に囲まれ、海は世界に広がり動いている。外国に金を出すなら環境対策に限るべきであろう。
★EUの規制はストロー、皿、ナイフ、フォーク、マドラー、綿棒等は販売禁止、ペットポトル9割回収、食糧容器と、コップは課金で使用量減らすである。マックは紙のストローに変わり、家で話したらコーヒー店で熱いコーヒーを持つプラカップは紙コップになっているという。歯磨き,洗剤等に使われるマイクロビーズという化学品は67種類もあり、国内では自主規制だという。
★東京5輪を控え話題は尽きないが、全て環境対策に尽きる。 |