| 
            
          鯨  
          ★田辺聖子さんの「薄情くじら」の朗読を聞いた。主人公の木津は家族に「もったいない」を口癖する歳になる。思い出の鯨が食べたくコロ料理を作った頃、主人公が7歳の頃に家族を捨てて女に走った親父が、30数年経て死を知る。母は鯨料理になると父親は薄情だと愚痴っていた。老人ホームから渡された封筒の中は、主人公の多数の成長写真に母の字が書いてあった。親父は息子自慢と鯨好きだったと聞かされた。母と父にどうゆう事かと聞きたいがいない。 
          ★昭和の名作で反捕鯨運動が起り始めた頃の作品である。今年は商業捕鯨の再開となった。6月6日に田辺聖子さんは91歳で逝去した。小説でおばけ、すきやき、ステーキ、ベーコン、コロ、鯨汁と関西人は鯨料理を愛している。 
          ★小学生の頃はステーキやベーコンは食べた。給食にもあった。懐かしく家で鯨と給食のことを話しても知らない。食糧難時代の育った所によって、経験がだいぶ違う。 
          ★最近、多種の魚の不漁が多い。気候変動、海流の影響もあろう。だが禁猟で鹿や猪が増えた様に大量の小魚を飲込む鯨は不漁に影響があると思う。歴史的に鯨を漁ってきた釧路には回転寿司に鯨の刺身がのる。人間は多種を食べて生存してきたが種の保存は留意すべきことでもある。 
          ★ネット通販に刺身、ベーコン、コロ、さらし(小説でおばけ)等輸入を含め多種ある。懐かしいシロナガス鯨は絶滅種でもある。シロナガス鯨は体長30m、体重200トンある。10トントラックを頭に浮かべるとまさに大きい。7/13に反捕鯨団体からアイスランドで捕獲した鯨はシロナガス鯨だと指摘ありもめている。 |